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赤ちゃんのうんち
  • うんちに血が混じっていた
  • 水っぽい下痢をしている
  • うんちの色が緑っぽい
  • うんちが真っ白になっている

 

こんな症状を訴えて来院されるお母さんをよく見かけます。いつもと便の状態が違う・・・と思ったら、恥ずかしがらずに、便のついたオムツを持ってきて、見せてください。赤ちゃんのウンチから、様々な病気を診断することができます。

 

ウンチの回数が少ない

1日1回出ない、2日もウンチが出ていない・・・と回数が少ないからといって、すぐに便秘になってしまった!と慌てる必要はありません。中には1週間に1回しかウンチが出ない赤ちゃんもいます。赤ちゃんの月齢や個人によって、頻度はまちまちですので、まずはウンチの状態を見ます。

コロコロの硬いウンチではなく、やわらかくてねっとりした粘土のようなウンチで、下記のような症状がなければ、まずは一安心です。

  • おなかが張っている
  • おっぱい(ミルク)の飲みが悪い
  • 嘔吐する
  • 硬くなったウンチのせいで肛門が切れてしまった

生後2~3ヶ月の母乳栄養の赤ちゃんは、ウンチの回数が少ないことが多くあります。また、母乳やミルクが足りない時も、頻度が少なくなります。体重が順調に増えていて、機嫌も良いようなら、神経質になることはありません。

万が一、便秘になったら?

赤ちゃんの場合は、肛門の周りを刺激するだけでも便意をもよおすのに効果があります。オリーブ油や保湿オイルなどを綿棒の先につけて湿らせ、刺激してみてください。あまり中まで突っ込んでしまうと、肛門を傷つけて出血してしまいますので注意して下さい。それでも駄目な時は、クリニックにご相談下さい。便をやわらかくする飲み薬や、浣腸など、適切な対処法をお教えしています。

 

ウンチの回数が多い

生後1ヶ月の赤ちゃんは、1日に10回~15回もウンチをします。特に母乳栄養の赤ちゃんは、ミルク栄養に比べて、便が柔らかく、回数も多くなる傾向があります。色や臭いがいつもと違ったり、機嫌が悪く、おっぱい(ミルク)の飲みも悪いなど、いつもと違う症状が見られる場合は、早めに受診しましょう。

ウンチがゆるい時は、オムツかぶれに注意しましょう。少し面倒ですが、おむつ替えのたびにおしりをぬるま湯で洗って、よく乾かしてから新しいおむつをはかせるのがよいです。また、おむつかぶれになってしまっても、毎回洗って乾かしてあげればすぐに良くなります。例えば、ペットボトルの空き容器などにぬるま湯を入れて、古いおむつをおしりの下に敷いたまま、ピュッと押し出して洗ってあげると簡単に洗えます。

 

ウンチの色がいつもと違う

ウンチの色は、母乳またはミルクで育てているのか、また離乳食の内容や月齢によって変わります。

ウンチの色が赤い

便秘になると、肛門が切れて出血したり、また大腸の近くで出血して、便が赤くなる場合があります。
下痢しているなら、細菌性の腸炎が疑われます。
また、少しの血が混じっているのを繰り返す場合は、食物アレルギーや大腸ポリープの疑いもあります。
最悪の場合は腸重積症であることもありますので、便のついたオムツを持って、早めにクリニックを受診して下さい。

ウンチの色が黒い

鼻血がたくさん出て、それを飲み込んでしまった時や、母乳に血が混じった場合(乳首が切れた時など)は、血液が胃の中で胃酸と混じり、黒色に変化するため、便か黒っぽくなることがあります。
また、お母さんが貧血治療のために鉄剤を飲んでいても便は黒くなります。

ウンチの色が白い

胆道閉鎖症や新生児肝炎など、肝臓から出る胆汁がウンチに混ざらなくなったために、クリーム色や白っぽい便になっている可能性があります。また、水っぽい下痢で回数も多い場合は、ロタウィルスによる腸炎が疑われます。いずれの場合にも、早急な治療が必要ですので、できるだけ早くクリニックを受診して下さい。

ウンチの色が緑

ウンチの回数が少ない時や、空気をたくさん飲み込んだ時などに、腸の中でウンチが空気と混ざると、緑色に変化します。病的なものではありませんので、心配ありません。

 

ウンチをクリニックへ持ち込む場合の注意点

ウンチの状態を見せるためにクリニックへ持ち込む場合には、色や臭いが変わってしまう前に、できるだけ早めに持ってきてください。実物を持ってくるのが難しい時は、写真にとっていただいても結構です。ウンチの回数や、色、臭い、形などを詳しく説明できるようにメモしておいていただけると診断の役に立ちます。

 

新生児~生後3~4週間

新生児~生後3~4週間のうちは、黒緑色のネバネバした臭いのないウンチから、やまぶき色や黄色、淡い茶色、明るい緑色など、色々な色のウンチへと変化していきます。

たいていは、水っぽくてゆるいウンチで、甘酸っぱい臭いがします。ブツブツした顆粒や、ぬるぬるした粘液、わずかに血が混じることもありますが、機嫌がよくて、食欲もあれば心配することはありません。

また、果汁を与えると、ウンチの色や形、回数が変わることもあります。

 

生後3ヶ月~6ヶ月くらいまで

新生児~生後3~4週間のうちは、黒緑色のネバネバした臭いのないウンチから、やまぶき色や黄色、淡い茶色、明るい緑色など、色々な色のウンチへと変化していきます。

たいていは、水っぽくてゆるいウンチで、甘酸っぱい臭いがします。ブツブツした顆粒や、ぬるぬるした粘液、わずかに血が混じることもありますが、機嫌がよくて、食欲もあれば心配することはありません。

また、果汁を与えると、ウンチの色や形、回数が変わることもあります。

 

生後3ヶ月~6ヶ月くらいまで

3ヶ月頃から、腸内でかなりの水分が吸収されるようになり、ウンチは水気の少ないドロドロ、ベタベタした感じの軟便に変わってきます。色は、黄色、茶色、緑色などさまざまです。

1日に2~3回と頻度も少なくなり、赤ちゃんによっては4~5日に1回の子もいます。回数の少ない子の場合、濃い緑色のウンチが出ることがありますが、心配はありません。

また、離乳食が始まると、一時的にウンチが軟らかくなったり、出にくくなることがあります。また、茶色っぽいウンチになり、さらに硬く、大人のように臭いも強くなってきます。

 

生後7ヶ月~

離乳食の中期~後期にさしかかる頃で、ウンチもさらに固まってきて、色も茶色く大人の便に似てきます。

前日に食べたモノや量によって、ウンチの頻度や量、固さなどが異なってきます。その子によって、便の出る頻度も一定になってきますので、急に便がゆるくなったり、硬くなったりした場合は、便秘や下痢などが疑われますので、早めにクリニックを受診しましょう。

 

本記事は、日本外来小児科学会発行の小冊子「赤ちゃんのうんち」から引用しています

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