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高齢者の衰弱(フレイル)

平均寿命と健康寿命

現在の日本は、総人口の4分の1が65歳以上という世界でも有数の長寿国ですが、それは平均寿命であって、健康寿命はもっと短いことをご存じでしたか?
健康寿命とは、日常的な介護を必要とせずに自立して暮らせる状態での寿命のことです。厚生労働省が平成25年に調査した結果、日本人の男性で約9年、女性で約12年も健康寿命のほうが短いことがわかりました。つまり、要介護の期間がこれだけ長いということです。

 

高齢者の衰弱は要介護の一歩手前

高齢化とともに、運動しなくなったり、歯がわるくなったりして、食事の量が少なくなることで十分な栄養がとれなくなり、免疫力が落ちて病気にかかりやすなり、さらに回復力も衰えます。こうして、あまり元気がなく、動かないような生活をしていると、どんどん筋肉量が減り、体の機能も落ちて、衰弱状態(フレイル)となり、やがて要介護に陥ってしまうのです。

64~75歳の要介護の原因の40%が脳卒中ですが、75歳以上になると認知症、骨折、転倒、関節疾患、衰弱といった老年症候群が増えてきます。要介護の一歩手前にある衰弱(フレイル)を改善することが、生活障害や病気の発症を防ぎ、要介護にならないためには重要です。

 

フレイルの改善は食事から

フレイルの改善には、まずきちんと栄養をとることです。3食ちゃんと食べて、適度に運動するのが一番です。とはいっても、食べる気になれない方や歯が悪くて思うように食事が進まないという方もいらっしゃるでしょう。そういう方は、無理をせずに、介護サービスを使って自宅で点滴して栄養をとることも可能です。また、市販のビスケットタイプやゼリータイプの栄養食品をおやつ代わりに食べる方法もあります。バナナはマラソン選手が走っている間に食べるくらいにエネルギーの源になりますから、おやつにお勧めです。最近では、バランスのとれた夕食を1人分から宅配してくれる業者さんも増えています。自炊するのが困難だったり、1人あるいは夫婦2人分だけだと偏った食事になってしまう、といった問題も、こうしたサービスを上手に使ってみれば楽になるかもしれません。

 

特に重要なのは、タンパク質(とくにアミノ酸を多く含むもの)です。タンパク質は、筋肉量を増やし、骨や内臓を丈夫に維持するために絶対に必要な栄養素です。タンパク質というと、お肉を連想しがちですが、実は米には小麦よりもアミノ酸が多く含まれており、ごはんを主食として、良質なタンパク質を含むおかずと汁物を食べることで十分です。ごはんを主食とした食事は、脂質が少なく、ビタミンやマグネシウムなどの栄養素も取れます。こうした食事の改善とあわせて、1日30分でも歩けるようになれば、徐々に筋肉量は回復してきます。ただし、運動した分は、しっかり食事でエネルギーを補給しないと、さらに低栄養の状態が進んで逆効果になってしまいますので注意しましょう。

 

当クリニックでは、在宅ケアをサポートしています。一人暮らしで困っている高齢者の方や、あまり動かなくなって食事も減った家族を心配して、少しでも元気になってほしいと願うご家族の皆様の力になれるように積極的に在宅介護に取り組んでいます。是非一度、ご相談下さい。

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