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痔(じ)

痔は、一般的に男性に多いと思われがちな病気ですが、患者様の約4割は女性だそうです。女性は、冷え性で便秘しやすく、長時間トイレに座ってふんばったりすることで、肛門上皮が裂けて切れ痔になる方が多く、また出産時のいきみで肛門に相当の圧力がかかり、うっ血してできた静脈瘤による「いぼ痔」に悩む方も多いようです。

 

痔は、次の3つのタイプに分かれます。

 

いぼ痔(痔核)

いぼ痔は、排便や出産時のいきみ、激しいスポーツ、長時間にわたる座りっぱなしの姿勢など等が原因でなることが多く、過度の圧力がかかることで肛門周辺の血流が悪くなり、血管の一部にコブ(静脈瘤)が出来てふくれあがった状態です。直腸と肛門の境目(歯状線)の内側に出来るケース(内痔核)が全体の6割を占めます。また、歯状線の外側にコブが出来る外痔核は、便秘や下痢を繰り返しているうちに、肛門の外側に固くて痛いコブのようなおできが出来て、そのままにしておくと椅子に座れないくらいに痛みがひどくなる場合もあります。

痔核の進行度合いによって、治療法は異なります。

 

I度

痔核は肛門の中にあり、痛みはない。排便時に出血することが多い。

II度

排便すると痔核が外に出るが、自然に中に戻る。排便時に出血があり、痛みがある。

III度

排便時にいきむと、痔核が肛門の外に出て、自然には戻らない。指で押し込めば中に戻る。

IV度

痔核が常に肛門の外に突出していて、指で押しても戻らない。

 

 

< 治療法 >

I度、II度の場合は、坐薬や塗り薬で痔核を小さくします。III度以上なら基本的には手術によって痔核を取り除きます。手術といっても色んなやり方があり、液体窒素で痔核を壊死させる方法やレーザーで焼く方法、薬品の注射によって痔核を縮小させる方法など、症状に合わせて術法を決定します。

 

切れ痔(裂肛)

便が固く、排便時にいきみすぎて肛門部が裂けてしまうケースです。排便のたびに出血し、痛みを伴います。初期の切れ痔なら、食物繊維を多く摂って便が出やすくなるように食事を改善したり、便を軟らかくする薬を使うなどしてスムーズな排便を促し、早めに治癒することができますが、我慢して放置していると傷口が潰瘍化し、痛みも激しく、肛門の周りが硬くなって指1本も入らないほど狭くなります。

 

< 治療法 >

基本的には食事改善や排便コントロールによって、排便時の負担を軽くしながら、坐薬や外用薬を使って痛みや腫れといった症状を緩和します。効果が見られず、慢性化するようなら手術する場合もあります。

 

痔ろう(肛門周辺膿瘍)

直腸と肛門の境目(歯状線)が細菌に感染して化膿します。排便時以外でも痛みがあり、発熱する場合もあります。化膿した部分から自然に膿が排出されると一旦症状が軽くなり、膿がたまっていた部分が空洞化して穴が開いた状態になります(痔ろう)。「もしかして治ったかな?」と思ってそのまま放置しておくと、また同じ所が化膿し、やがて膿が自然に出るということを繰り返します。そのうちに穴が色んな場所へ広がってどんどん複雑化してゆくと治療するのが難しくなります。

 

< 治療法 >

痔ろうの治療は、外科手術しか方法がありません。膿を出して、穴のあいた部分を除去します。複雑化すればするほど入院期間も長くなりますので、早めの治療が肝心です。

 

痔にならないために

日常生活で以下の点に注意して、痔になりにくい生活習慣を心掛けましょう。

 

おしりを清潔に

細菌感染しないように、排便後はウォシュレットで洗うなどして清潔に保つようにしましょう。

 

おふろにつかって血行改善

肛門の血行が悪くなると痔になりやすくなりますので、毎日おふろで温まって血流を良くするようにしましょう。

 

いきたくなったらすぐトイレ

便秘は痔の大敵です。いきたくなったら我慢しないでトイレに行く習慣をつけましょう。

 

座りっぱなしはNG

長時間のデスクワークやドライブなどで座りっぱなしになると、肛門に圧力がかかって血栓ができやすくなります。時々立ちあがって歩いたりしながら休憩をとるようにしましょう。

 

アルコール、香辛料などの刺激物は控えめに

刺激物は肛門のうっ血を促進しますので、できるだけ控えるようにしましょう。

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