訪問診療
訪問診療とは
訪問診療って何するの?
訪問診療は、通院が困難な患者様のもとに医師が定期的に診療に伺い、計画的に治療等を行います。定期訪問に加え、緊急時には必要に応じて臨時往診や入院先の手配なども行います。
訪問診療の目的は、病気の治療だけでなく、転倒や寝たきりの予防、肺炎や褥瘡(床ずれ)などの予防、栄養状態の管理など、予測されるリスクを回避し入院が必要な状態を未然に防ぐことも重要な役割です。
どんな人が利用できるの?
訪問診療を利用できる方は、通院が困難な方です。具体的には、病気で歩行が困難な方や寝たきりの方や自宅で緩和ケアを希望している方、在宅での医療処置がある方等です。主治医の判断で、訪問診療の利用は可能です。訪問診療をご希望の方は、お気軽にご相談下さい。
いくら位かかるの?
訪問診療は、医療保険が適用されます。年齢によって負担割合が違い、1割~3割の自己負担で利用可能です。後期高齢者医療受給者の場合、1割負担となり約7,500円程度かかります。胃ろうや在宅酸素などの医療的ケアのある方は、別途費用がかかる場合があります。
自宅で看取る
自宅でのお看取りとは? どんな準備がいるの?
看取りとは、死期が近づいた時期に、治療による延命をせず苦痛や不快感を緩和して、残された生活の充実を優先させるために、家族や介護者が本人のそばにいて最期のときまで看病やお世話をすることです。自宅でのお看取りをご希望される方は、どんな準備を要するかは、重要なポイントがあります。
まず、どこで、どのように最期を過ごしたいかを、ご本人やご家族できちんと話合うことからスタートします。具体的に人生の最終段階における医療やケアをどうするかは、医療従事者等からの十分な説明がなければ、なかなか決断できないものです。そのため、ゆとりのある時期から医療従事者等を交えて話し合った方が良いと思います。そして、「どんな医療を受けられるのか不安」、「どのくらい費用がかかるのか不安」、「家にいて容体が急変したら怖い」、「介護できるか不安」等の多くのご不安や心配が出で来ると思います。これらのご不安や心配は、地域の在宅療養の支援を受ける事で、和らぐことと思います。
当院の訪問診療と緩和ケア
自宅でのお看取りとは? どんな準備がいるの?
当院は、「緩和ケア」に力を入れで約10数年になります。緩和ケアとは、単に痛みを取るだけでなく、あらゆる種類の苦痛からできるだけ解放するケアです。緩和ケアはご本人のみならず家族等、全ての方が対象であり、終末期でなくとも苦痛があることを早期に発見し、苦痛の程度を適切に評価し、治療を行い、緩和ケアを併用しながらできるだけ苦痛を取り除くことを行います。当院の緩和ケアでは、ご本人だけでなく家族ケアも大事にしています。
その理由は、私の喪失体験にあります。私の父は事故死で、私が10歳の時に亡くなりました。父の死は私にとって、とても深い悲しみを感じる喪失体験となりました。父が亡くなり、母は約1年程、泣いて暮らしていました。この父の喪失体験は、心の準備もなく突然大切な家族を失った深い悲しみが、人生に及ぼす影響を目の当たりにした出来事になりました。
この体験から、大切な方を失う時期が来たら、医師としてできる限りの準備をしてあげたい。そして、大切な方を失った後もできる限りサポートをしたいと思っています。またご本人の成仏の為にも、ご家族の納得感と満足感が重要だと思っています。
当院では、患者様の人生観や価値観、希望に沿った、医療及び緩和ケア等を具体化し、その人らしい人生になるように、医師、看護師、介護士、ソーシャルワーカー、ケアマネ等とチームで医療ケアや緩和ケア、介護ケア等をご提供します。できるだけ安心して、自分らしい最期を実現する為に、近い将来の変化に備え、医療及び緩和ケア等について、患者様やご家族様の希望に沿えるよう支援します。
お困りのことやお聞きになりたいことがございましたら、お気軽にご相談下さい。
在宅医療情報連携加算について
当院では在宅で療養を行っている患者様に対して医師が計画的な医学管理を行う際に医療ケアに携わる関連職種がICTを用いて共有し、常に確認できる体制を構築しています。
診療情報等を活用したうえで医学管理を行った場合に在宅医療情報連携加算として月1回に限り100点を所定点数に加算させていただきます。
医療情報連携機関
横浜市立市民病院
かたくら訪問看護ステーション 等
ご利用申込
在宅医療部
住所
〒221-0865
神奈川県横浜市神奈川区片倉1-24-8
市営地下鉄ブルーライン片倉町駅2番出口より徒歩3分
電話番号
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Fax:045-548-5753
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平日(月~金)9時~17時